君と逢えたから。



――少女は、とある村で生まれた。





普通の子なのに。何も悪くないのに。





この世で命を授かる事すらも悪い様に扱われ、言われていた。





――「あのね、あのね。『悪魔の子』がうまれるの。



白い髪に、赤い瞳の不気味な子。






神様になれなかったから、いつも恨んでるの。




人の不幸がだーいすき。人の幸せがとてもきらい。




明日を迎えるために、『悪魔の子』は、消えなきゃいけないの」





…こんな、馬鹿らしい言い伝えによって、私は生まれた時から滅茶苦茶なのだ。
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