君と逢えたから。



私は村で生まれていた。




…いや、生まれてしまったんだろうか。生きる意味も無い今にとっては、どうでもいいが。





私の母の事は、幼い頃の話だから余り覚えていないが、常に優しく接してくれたのを鮮明に覚えている。






父は、知らない。が、俗に言う「育児放棄」というものをしていたのだと思う。







でも、そんな母も父も、私には名前を付けてくれなかった。
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