【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「……そろそろ戻ろうか、聖良」
「……はい」
わたしたちは手をつなぎ、もう一度会場に戻った。
「鷺ノ宮社長、お久しぶりです」
「おお、久しぶりだな?元気だったか?」
「はい。おかげ様で」
会場に戻ると、社長がキレイな女性の方と話をしていた。
「棗、どこに行ってたんだ?探したぞ」
「すいません。ちょっとお手洗いに」
「棗くん、久しぶり。元気だった?」
「はい。おかげ様で」
棗さんはその女性と親しげに話していた。……キレイな人。誰だろう?
「楓(かえで)さん、紹介します。……俺の妻の、聖良です」
棗さんはその女性にわたしを紹介してくれた。
「はじめまして、奥様。わたし、高山楓(たかやまかえで)と申します。……警視庁で働いています」
「ええっ!?け、警察官……なんですか?」
「ええ。一応ね?」
「す、すごいですね……。女性の警察官、カッコイイです」
「どうもありがとう」