【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「聖良、良かったら少しだけ外に出ないか?」
と棗さんが提案してきた。わたしは「はい」と返事をして、微笑んだ。朝ご飯を食べて少しゆっくりしてから、わたしは棗さんと共に外へ出た。
風が気持ちよくて、何よりも棗さんとだからこそ。とても幸せだ。手を繋いでまた公園へと出向くと、子供たちが元気よく遊び回っていた。
「棗さん、子供っていいですね」
「そうだな。……俺たちの子供も、ああやってのびのびとたくさん遊んでほしいな。のんびりと育ってほしいと思う」
「……はい」
わたしは棗さんの手を握りしめて、お腹を撫でながら笑った。……そんな棗さんも、すっかりパパの顔になっていた。赤ちゃんのことを本当に考えてくれていて、何でもやってくれて。
そんな棗さんに、わたしは感謝しかない。棗さんがそばにいてくれるから、わたしはこうやって頑張れている。……元気な赤ちゃんを生んで、ふたりで親になっていくんだって、わたしたちはふたりで実感している。