【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「予約をした鷺ノ宮棗だ」
……ん?予約?
「鷺ノ宮様ですね。お待ちしておりました」
「今日は無理を言って済まなかったな」
「いえ。本日は言われた通り、貸切にさせて頂きましたので、思う存分、お楽しみくださいませ」
え?貸切……? ええ?貸切?!
何何?どういうこと……?貸切って……?
「ありがとう。助かるよ」
「来られる前にマシーンの安全点検や、館内の設備の点検などもさせて頂きました。特に異常などはありませんでしたので、どうぞご安心ください」
スタッフは棗さんに丁寧にそう告げると、そのままわたし達の前から居なくなった。
……え、ちょっと待って?貸切にしたって何?
まさかこの遊園地全体を貸切にしたとでも言うの?ウソ……。
まさかこれも、鷺ノ宮グループのコネを使ったの?それで貸切に?
ええっ……。信じられない。まさか遊園地をまるごと貸切にするほどの権力まで持ってるの?
なんてこと……。恐るべし、鷺ノ宮グループの御曹司。