政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 どうして結婚したのか。なぜ相手が真白でなければならなかったのか。そしてなぜ、彼女に好きだと伝えてはいけないのか。

 それを、俺だけは知っている。



***



 決戦の日を迎え、私は宮木さんとモンタニアへ向かった。

 広い会議室にいるのはモンタニアの社員が三人と宮木さん、私。そして今回、パクリだと指摘したLa seule fleurの担当がふたりの計七人だ。

 私と宮木さん以外の全員が男性ということもあり、威圧的な空気に呑まれそうになる。隣に立つ宮木さんの肩も微かに震えていた。

 なにもしていないのだから堂々としていればいい、と言った私もまた同じく手が震えそうになる。

「この度は弊社宮木が担当した企画書につきまして、弁明の場をいただきありがとうございます」

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