政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
最初に距離を縮めてきたのは、チームで飲みに行ったあの日。酔った真白は俺にすがりついて、泣きながら弱音を吐いた。
彼女は自分が描き出すデザインと同じように、明るく華やかで影を見せない人だ。それが本当に表の姿でしかないのだと、夫婦になってから知ってしまった。
そして知った以上、放っておけなくなった。
まだ、触れられた場所が熱い。あんなふうに握っておいて、俺の体温が跳ね上がったのを気付かないなんてどうかしている。
――私、秋瀬くんが好きなのかなあ。
俺が聞いているとも知らない、呑気なひと言。そのたったひと言が俺の心臓を止め、呼吸まで奪ったなんて、思ってもいないに違いない。
――俺は、もうとっくに君のことが。
本当の夫婦なら言えている言葉を、俺は彼女に伝えられない。
彼女は自分が描き出すデザインと同じように、明るく華やかで影を見せない人だ。それが本当に表の姿でしかないのだと、夫婦になってから知ってしまった。
そして知った以上、放っておけなくなった。
まだ、触れられた場所が熱い。あんなふうに握っておいて、俺の体温が跳ね上がったのを気付かないなんてどうかしている。
――私、秋瀬くんが好きなのかなあ。
俺が聞いているとも知らない、呑気なひと言。そのたったひと言が俺の心臓を止め、呼吸まで奪ったなんて、思ってもいないに違いない。
――俺は、もうとっくに君のことが。
本当の夫婦なら言えている言葉を、俺は彼女に伝えられない。