政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「また、次ページにはこれまで宮木が携わったデザインをまとめております」

 これが彼女の作風なのだと説明し、今回はクライアントの要望や、過去に採用されてきたデザインを研究した末に現在のデザインに落ち着いたのだと伝える。

 宮木さんも少し自分を取り戻したのか、たどたどしくもはっきりと自分の作風やコンセプトに対する認識を話した。

 ほかにも潔白を証明するための証拠と理由を丁寧に述べる。電話やメールではいまいち頑なな態度を取っていたモンタニアの三人が、だんだんと私たちの目を見て聞いてくれるようになった。

 この調子ならきっと大丈夫。そう安心していたけれど、すべての資料を説明し終えたあとにLa seule fleurの担当のひとり――合田さんが苛立たしげに話し始めた。

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