政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 イリスの社長である父がデザイナーであるように、La seule fleurの社長も有名なデザイナーである。そして私はライバル会社の社長である彼を、父と同じくらい尊敬していた。

 どこかでインスピレーションを受け、反映させたかもしれない。私はオリジナルだと認識しているけれど、第三者から見れば違うのかもしれない。

 そんな考えがよぎったせいで、せっかくこちらに吹いていた追い風が向かい風に変わる。

「会社がそういう体制なんですよね、イリスさんは。ほかにも見せましょうか?」

「待ってください。そちらのデザインと似通っている部分は、色使いだけですよね」

「色使いが同じだという点は認めるんですね」

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