政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 わざわざ予約してくれたそこは、高層ビルの最上階にあった。個室席になっており、大きな窓からは夜景が一望できる。ちょっと立派すぎて、戸惑うほどに。

「こんなにいいお店を選んでくれたんだね」

「お祝いってそういうもんだろ?」

 ふたりでの食事の理由は、ドルチェの案件が一段落したからである。何度も修正を受け、それに合わせて直してきた結果、さすがに次で完成だろうというところまで落ち着いた。葉鳥さんがあそこまで褒めてくれたのを考えると、これで終わりがいいという気持ちもある。

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