政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 ついに秋瀬くんは私の太ももの内側にも口付けた。肌を強く吸われ、咄嗟にシーツを掴む。

「俺にいじめられる真白が、かわいいから」

 吐息が、声が、ぬくもりが、秋瀬くんのすべてが私を覆って奪おうとする。私が私でなくなるまで、秋瀬くんでいっぱいにされてしまう。

 秋瀬くんにだけは落ちたくなかった。

 だけど、私が落ちる相手はきっと秋瀬くんだけだった。



 秋瀬くんと結ばれてから数日後、私はキリッと背筋を伸ばしてパソコンと向かい合っていた。今日もバリバリ働くぞと気合いを入れていたのに、背後から肩を叩かれて変な声を上げてしまう。

「ぴゃっ」

「あっ、ごめん。驚かせちゃった?」

 振り返ると、三波さんがきょとんと目を丸くしていた。

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