政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「ミーティングの話に決まってるだろ? そっちこそ、なにを想像したんだか」

 絶対、意識させようとしてわざと言っている。気持ちを通じ合わせてちゃんと夫婦になったかと思ったのに、こういうところは一生変わらないに違いない。

 べたべたと触ってくるしつこさと、その手にいちいち反応する自分に気づかれたくなくて、秋瀬くんの手を軽くどける。

「それで、なにか用があって来たんじゃないの?」

「あ、そうそう。俺のデスクからなにか持って行った?」

「ううん、なにも。必要なものがあったら、先に聞くし」

「だよなあ」

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