政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 よりによって面倒見のいいお姉さまツートップに挟まれるとは。手を止める暇もなくもぐもぐと口を動かし、甘いりんごサワーで喉を潤す。

 甲斐甲斐しく世話を焼かれつつ、私の意識はときどきふたりではなく秋瀬くんに向いた。

 秋瀬くんの席は私とほぼ対極の位置にある。一番端の席で男チームと固まり、なにやら楽しそうに話をしていた。

 同棲初日、秋瀬くんは私にキスをした。それもただ触れ合うだけのものではなく、舌まで入れる本格的なものを。息も絶え絶えになって失神しかけた私を、秋瀬くんはそれ以上迫らず見逃した。

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