政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「娘が襲われて喜ぶ父親なんかいないだろ」

 冗談が通じず、動揺を覚えてすぐに否定する。

「でも、秋瀬くんはお父さんに認められてるから」

 なにがどうなってそんな話になっているのか、俺にはさっぱりわからない。

 やはり真白は酔っている。だから、たぶん今日まで黙っていた本音を吐き出しているのだろう。

 話を促すように背中を撫でると、真白のくりっとした目からひと粒涙がこぼれ落ちた。

「お父さんはね、私を認めてないの。わかるんだよ。だってお父さんが見て驚いたデザインは秋瀬くんのだった。私のじゃなかった」

 いつのなんの話なんだ、と思いつつ、無言で撫で続ける。

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