いつの間にか、君に恋していたんだ。


別に可愛くもなければ、性格がいいわけでもない。


「それにしても、伊鳥ちゃんその髪型本当に可愛い!」


「あ、ありがとうございます」


急に話が変わった。


また私の髪のことを持ち出されるとは思ってなくて少しびっくりしたけど、お礼を言った。


お世辞でも嬉しいものは嬉しい。


短い髪でもいいんだなって思えるから。


「ね?輝楽兄と太陽もそう思うでしょ?」


「ん、ほんとほんと!」 


「確かに。ボブも似合うと思うよ。可愛い」  


最後の輝楽さんの言葉を聞いてドキッとした。


可愛い……


そう言ってもらえたことがすごく嬉しかった。


お世辞だって言うのはちゃんと分かってるけど……やっぱり嬉しい。


「お世辞でも嬉しいです」 


私は今にこにこ笑顔を浮かべて言ってると思う。


「この可愛さで分かってないもんね~」   


「ははっ。まぁ、伊鳥らしいけどな」   


「でも、いい加減自覚してほしいところだけど」   


3人に少し呆れ気味に見られてしまった。
  

どうして、呆れ気味なんだろう……?


私、おかしなこと言った?


ううん、言ってないよね。


だって、お世辞以外ありえない。


「ま、いっか!伊鳥ちゃんのそんなところも可愛いし!」


なんか納得している様子でよく分からないけど……  


でも、この人達といると楽しいって感じるのは事実で、もっと一緒にいられたらいいなって思った。



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