いつの間にか、君に恋していたんだ。
次の日。
「神崎太陽君って人だよね?伊鳥に話しかけてきたの」
「う、うん。そうだけど……」
それがなんだろう……?
咲に話しかけられたから、思わず身構えてしまう。
「友達?」
その目には、暗い光が宿っていた。
どうして、そんな目をしているの……?
「そうだよ」
「……へぇ、そうなんだ」
声が一気に低くなった。
なんか機嫌が悪いっぽいけど、どうしてか分からない。
友達だったはずなのに、咲のことが分からない。
結局、何一つ分かってなかったんだよね、私は……
「いいね!あんな明るい人が友達で!」
その表情はやっぱりどこか暗くて……笑顔も引きつってるように見える。
案外、気のせいだったりするのかな……?
「ねぇ、伊鳥。私と友達にならない?」
急に提案された言葉にびっくりしてしまった。
……何か、裏がありそうな気がする。
怖い。
「ごめんね。なれないよ」
また裏切られるかと思うと、怖いんだ。
だから、今までクラスの中で誰かと友達になろうと思えなかった。
その結果がこれだけど……