今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
(それにしても──)
陽茉莉は悠翔と向かい合ってサンドイッチを頬張りながら考える。
今朝の相澤は、陽茉莉のよく知る相澤だった。
爽やかで、きちっとしている。
(昨日の夜のはなんだったのかな……)
まるで別人のように、ちょっと意地悪でいつもと雰囲気が違った。
(飲み会のとき、あんな感じだったかなぁ?)
お酒のせいかと考えて、飲み会のときはどうだっただろうかと考える。
けれど、記憶が曖昧でよく思い出せなかった。