今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
そして、昼休み。
社員食堂で黙々とカレーライスを胃の中に押し込む陽茉莉を、若菜は不思議そうに見つめた。
「陽茉莉、午前中に何かあった?」
「ううん。別に何もないよ」
「それにしては、なんかやさぐれてない?」
陽茉莉はぴたりとスプーンを運ぶ手を止める。
やさぐれている? 自分が?
そんなはずはない。
断じてない!
別に陽茉莉と相澤は恋人でも何でもない。上司と部下であり、ただの同居人だ。
だから、相澤が誰と付き合って何をしていようと陽茉莉にはとやかく言う資格はないし、そもそも口出しすべきことではない。
そうはわかっているけど、なぜかイライラする。
「午前中に、また相澤係長に仕事のことでなんか言われちゃった?」