今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
そのとき、ふと悠翔が手を止めて自分の皿を見つめる。
「悠翔君、どうしたの?」
「お兄ちゃんの分、ある?」
「あるよ。取っておいてある」
「本当? よかった」
安心したのか、ほっとした表情の悠翔はまた唐揚げを頬張り始めた。
(もう、八時近いけど……)
陽茉莉は壁に掛けられた時計を見上げる。
ここのマンションに住み始めて数日経つ。
しかし、生活リズムが微妙にずれていて、実はほとんどマンション内で相澤と顔を合わせていない。朝は陽茉莉の希望で時間をずらして出社しているので相澤が一時間近く先に家を出て、帰りは大抵相澤のほうが遅い。
(毎晩、どこに行っているのかな? 邪鬼の退治で出かけることが多いって言っていたけど……)
ここまで毎日残業している印象はなかったので、仕事ではないだろう。いつも遅い相澤の帰りを陽茉莉は少し心配に思った。
「悠翔君、どうしたの?」
「お兄ちゃんの分、ある?」
「あるよ。取っておいてある」
「本当? よかった」
安心したのか、ほっとした表情の悠翔はまた唐揚げを頬張り始めた。
(もう、八時近いけど……)
陽茉莉は壁に掛けられた時計を見上げる。
ここのマンションに住み始めて数日経つ。
しかし、生活リズムが微妙にずれていて、実はほとんどマンション内で相澤と顔を合わせていない。朝は陽茉莉の希望で時間をずらして出社しているので相澤が一時間近く先に家を出て、帰りは大抵相澤のほうが遅い。
(毎晩、どこに行っているのかな? 邪鬼の退治で出かけることが多いって言っていたけど……)
ここまで毎日残業している印象はなかったので、仕事ではないだろう。いつも遅い相澤の帰りを陽茉莉は少し心配に思った。