緋色の魔女に恋をした
大きく息を吸ったジェイドは目を輝かせていった。
「結婚、する…!!」
と、私を包み込むように抱きついてきた。
嗚呼、嬉しすぎるのね。尻尾と耳が見えるような気がするわ。
「落ち着いてジェイド」
「でも、なんで?なんで急に?」
「なんでも。その気になったからよ」
「え、どこで?どのタイミングで?」
「何でもいいでしょ」
「じゃあじゃあ」
「ジェイド」
「__…っ」
質問に質問を重ねてくる彼の口を黙らせるように、唇をそっと重ねると、息を飲みながら見事黙ったジェイド。
「夫婦になるのもいいけど、もう少しカップルらしいこともしていたいわ」
私たちはまだまだ長生きするもの、もう少しくらい彼氏彼女の期間があってもいいんじゃない?
「ね?愛しい愛しい恋人さん」
___…私にとっての恋人で旦那様は貴方しかいないんだから。
【 END 】


