運命の一夜を越えて
「少し寄ってほしいところがあるの」

私は走り出した車の中で渉に伝えた。

「了解。場所、教えて」
「・・・うん」

私の案内を聞きながら渉は運転してくれる。

ハンドルを握る渉を見ながら、私は何度も気づかれないように深呼吸をした。




心の中では何度も母の言葉を思いだし繰り返す。

お母さん・・・私・・・渉に話すよ・・・どこまで言えるかわからないけど・・・話せるところまで話してみるよ・・
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