運命の一夜を越えて
定期的に送られてくる宅配便には母の愛情がたくさん詰まった食料やあたたかな服が入っている。地元でしか買えないようなお菓子や私の好物も。

私も母や祖母には定期的に何か物を送るようにしていた。

私は母に感謝をしながらも、いつか親孝行がしたいと思っていた。

でも、もう少しだけ・・・もう少しだけこっちで自分の力を試したい。

勤め始めて5年。
いろいろと覚えて仕事が今楽しくて仕方ない。

忙しくて大変なこともあるけど、自分ががんばった分だけ認められる、評価されることに私はやりがいを感じていた。

元から忙しくしていることが性にあっているタイプだ。

忙しい毎日の方が充実できると知っている。
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