運命の一夜を越えて
いつかは・・・ここでの生活に終わりを告げて実家へ帰ろうと私は決めていた。

今だけは母と離れて自分の力を試しながら自立したい。

いろいろな世界が見たい。

せっかく父が助けてくれた命。

たった一度きりの人生。

いろいろな世界を見たい。

田舎で生まれて育った私は、都会の雰囲気にあこがれて、高校を卒業してすぐに、上京して美容専門学校に通った。

就職先も実家に帰らずに探した私を母は応援してくれている。
なんならずっとそっちで生活したっていい。
私に悔いのない人生を送ってほしいといつだって温かく見守ってくれている。
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