運命の一夜を越えて
「大丈夫」

まるで魔法の言葉のようだ。

「大丈夫」


そう繰り返しながら渉はしばらく私を抱きしめていてくれた。



次の日、渉は仕事を休んだ。
私が仕事へ行くように言っても、渉は聞かなかった。
これから何があるかわからない。

有休は大切にしないとならないと話したばかりだったのに。
渉は仕事を休んだ。

あれほど体を冷やさないようにと、時間を見つけては私の体を温めていた渉が、まだ寒い外へ出ようと、私に厚着をさせて車に乗せた。
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