運命の一夜を越えて
「渉っ!もう切ります!おやすみなさい!」
私は恥ずかしさのあまり、渉の反応を知りたくなくてすぐに通話を切った。

恥ずかしすぎる!

すぐにメールの着信音が鳴る。

『120点!会えなくてもあと少しはこれで我慢できる!』

彼の喜んでいるであろう顔が想像できる。

『ばか』
そう返事を送ってから私は携帯電話を胸に抱きしめた。



こんな風にいろいろな感情を感じるのは初めてだ。
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