最後の悪夢
落ち着いたらその場から離れて、建物の隙間の小道に入った。
昔ながらの雰囲気。
横丁のような空間を再現したこの繁華街は、迷路のように道が沢山あり、どこに行けばどこに繋がるのかは検討もつかない。
隠れるにはうってこいだけれど、隠れていてもダメな気がする。
さっきの爆発といい事故といい、めちゃくちゃにされて関係ない生徒や一般人まで巻き込んで。一体なにが起こっているのだろう。
凛上に学ランを返すと、私は学年主任の先生に電話をかけることにした。