最後の悪夢
凛上は続ける。
「旭には正直何の得もありません。受けたとして内申はそんなに変わらないでしょう? 辞退したとしても変わらないはずです。辞退させてやってください」
ドクン、と心臓が深く脈を打つ。
こんな、ことが、あるのか。
どこまでこの人は私を大切にしてくれるんだろう......!
目頭がまた熱くなる。
私が辞退するよりも、凛上に辞退してほしいと思ってしまう。
「生徒の気持ちを考えたことがありますか? 可哀想だとは思いませんか。
なんなら俺の成績を分けてもいい」
きっと凛上は賢いんだろうな。
成績を分けるっていうくらいだから、私よりも成績いいんじゃないだろうか? オール5?
でもそれなら、どうして凛上はこの合宿に参加したのか。
「旭には正直何の得もありません。受けたとして内申はそんなに変わらないでしょう? 辞退したとしても変わらないはずです。辞退させてやってください」
ドクン、と心臓が深く脈を打つ。
こんな、ことが、あるのか。
どこまでこの人は私を大切にしてくれるんだろう......!
目頭がまた熱くなる。
私が辞退するよりも、凛上に辞退してほしいと思ってしまう。
「生徒の気持ちを考えたことがありますか? 可哀想だとは思いませんか。
なんなら俺の成績を分けてもいい」
きっと凛上は賢いんだろうな。
成績を分けるっていうくらいだから、私よりも成績いいんじゃないだろうか? オール5?
でもそれなら、どうして凛上はこの合宿に参加したのか。