最後の悪夢
ドライヤーの電源を切ってコンセントを抜く。
ダメだ。一人でいると余計にマイナスな方向に考えてしまう。
夜ご飯食べなきゃいけないよね。
そう。夜ご飯。
キャリーケースからポーチを出して、黒い髪のゴムを取り出す。耳より少し上くらいの高さで一つに髪をくくると、空いた首もとがスースーした。
部屋をチェックしてポケットに携帯があるのを確認する。電池ももうないかもしれない。後で充電しておかないと。
カードキーを持って部屋を後にする。
長い廊下には玄関ホールと同じように深紅のカーペットが隙間なく、張られている。