最後の悪夢
「凛上。この階だったの?」
「え? いや一つ下りてきただけ」
隣にいた花巻が、いつも通りとでも言わんばかりに、躊躇うことなく普通に凛上に話しかけて。
私の頭のなかははてなマークだらけだった。知り合いだったの? 友達?
花巻は制服だったけど、凛上は私と同じように和服を来ていた。私服を着ているのを見たみたいに新鮮。なんだか、私は目が離せなくて。
凛上と花巻が話している間に、私は上手く会話に入れなくて、その場にぽかんと立ち尽くしていたのだけれど。
「花巻と仲良いの? 旭」
「え! あ、ううん。さっき助けてもらって」
急に話をふられて驚く。