最後の悪夢

凛上と目線が交わって、そらしたいような、ずっと見ていたいような、くすぐったい気持ちになる。

そこで花巻が、私に遠慮がちに尋ねてきた。


「旭みさきさん? だよね? 学年一位の」

「はい、そうです」



私は本当に学年一位のやつとして知られているんだな、と思い知らされる。びっくりだ。


「花巻さん。下の名前を聞いてもいいですか?」

「シオンです。というか敬語じゃなくてもいいんだけど」



凛上と同じようなことを言われた。
敬語ってやっぱり堅苦しいんだろうか。

そんなことを考えながら苦笑していると、花巻──シオンは私の前に手を出して、握手を誘う。



「ここで会ったのもなにかの縁だよね。仲良くしてね、みさきさん」
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