最後の悪夢

すごい間合いの詰めかただと感心しながらも、まさかの誘いに胸が踊った。合宿ではもう凛上としか仲良くなれないのだと思っていたから。


「うん、お願いしま……これから仲良くしようね、シオンさん」



敬語が抜け切らず恥ずかしかったけど、嬉しかった。そこでふと、握ったシオンの手の指の爪が黒く染まっていることに気づいて。



「あ、また爪の指塗ってんじゃん。注意されるぞ」



凛上も気づいたらしくそれを指摘した。



「可愛いね。マニキュア?」


私が尋ねると、


「そう! マニキュアを塗ると気合いが入るんだよね。必勝法? みたいな」

「そうなんだ」
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