最後の悪夢
それでも入れないわけではなかったから、乗り込んで、扉を閉めるボタンを押して。
一階に到着すると、ぐわん、と大きく押さえられるように、体に圧がかかった。扉が開いて出ようと思い、一歩足を出す。
そしたら何故か、ふらついて数歩たたらを踏んだ。
「お、大丈夫?」と凛上が後ろから声をかけてきて。私は自分でもなにがなんだか分からないまま、頷いた。
「うん、平気」
よくふらつくなあ、と思った。でもそれだけだった。
このときの私はまだなにも知らなかった。
この違和感が後に、厄介なことに繋がるということに。