最後の悪夢
俺と旭が来た道とは反対方向。
来た道を引き返そうと思った。そしたらそちらから、別の生徒が来ていた。
「こっち鬼いるぞ!! 逃げろ!」
咄嗟に叫ぶと、女子の二人組はすぐに踵を返した。俺もそちらに走った。
どれだけ走ったか。よくわからないけど、気づいたら俺は五階にいた。
階段を下りたり駆け上がったり。無我夢中で走った。エレベーターなんて使う余裕はないと思っていたから。
ひたすら走って、走って。
「はあ、はあ」
変な息づかいになってきた。
足に上手く力が入らない。がくがくする。
俺はたまたま自分の部屋のある客室の通路にいたから、そこに入って隠れることにした。