最後の悪夢

四階に行こうとして階段の手すりに手をかけた時、下の階から響いてきた足音。走る音だった。

カツカツコツコツと、コックシューズが地面と擦れたみたいな。


私達はすべてを悟った。


が、遅かった。視界に彼の姿が入ったときにようやく、走り出した。その時は無意識に、だった。

階段を二階分上らなければいけない。焦り、恐怖で悲鳴をあげそうだ。


通話を切らずに現状報告しながら進んでいたからか。私も凛上もイツキもシオンも安心しきっていた。四人いれば鬼の位置に誰かが気づくと思って。

スマホを片手に握りしめながら階段をかけ上がる。息が切れる。



「花巻!!!」



四階に到達したところで凛上が思いきり叫んだ。

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