最後の悪夢

部室の片付けが終わると、鍵を返しに行くためのジャンケン対決。三年生四人、二年生三人。

一年生は一人で今日は来ていない。


ジャンケンの結果、私が一人負けで返しに行くことになった。河井先輩は明日からはもう部活に来ないから、と言って、鍵を返しに行くのに付き合ってくれた。


でも、さっきの話がずっと頭からはなれない。




「あの、本当に失礼なんですけど、その悪夢? の授業? いつやるんですか? 何日間?」

「こら、そういうのダメだって言ってるでしょ」


肩をポン、と叩かれて私は笑ってしまう。
それでも教えてほしい、という目で先輩を見ていたら、先輩は仕方がなく教えてくれた。
< 8 / 456 >

この作品をシェア

pagetop