最後の悪夢

「あぁ、それね、三年生限定の特別授業なんだ。受けたら内申点超アップ。すごいよ。めちゃくちゃしんどいらしいけどね」

「え! そんなのがあったんですか。有名な話ですか?」



河井先輩が首を横に振る。


「いや、三年生だけだから本当は教えちゃダメなんだよ。だからごめんね、詳しいことは言えないの」



へえ。
そんな授業があったなんて、知らなかったな。

三年生になったら成績を上げるチャンスが貰える。


確かにこんな美味しい話、有名だったらみんなうちの学校に入学してただろうし、他の中学にも噂されているだろうな。

「私は受けようと思っているよ」と河井先輩は苦笑いしていた。
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