赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―


お互いにお菓子を見せ合い、潤くんが来るのを待つ。

クッキーやチョコレート、スナック菓子など盛り沢山。


なぜこんなに大量に買ったのかというと、これから潤くんの家で勉強会をやるから!


最初は図書館でやる予定だったんだけど、人がいると集中しにくいかもってことで、急遽潤くんの家に変更したんだ。



「風花ーっ、千冬ーっ」

「あ、潤くん! こっちこっちー!」



同じく自転車でやってきた潤くんにブンブン手を振って存在を知らせる。

月食観た時もだったけど、潤くんの私服かっこいいなぁ。青いパーカー、すごく似合ってる。



「2人とも早かったね。うわっ、なんだこのお菓子!」

「さっきコンビニで買ってきた」

「私は家から持ってきたの!」

「こんなにたくさん……ありがとう。それじゃ行こうか」



自転車に乗って、潤くんの案内で家に向かう。

潤くんのおじいちゃんとおばあちゃんも10年ぶりに会うから楽しみ〜! 覚えててくれてるかな~?
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