記憶の奥の怪異
第一夜 丑三つ宴
桜舞う春。

宮下桃は、怪異と禁断の関わりをする。

「ねえねえ桃、この学園の"噂"....知ってる?」

「噂?」

「そう!聞きたい?」

桃の前にいた女子は、手をパチンと叩いて目を輝かしている。

きっと、桃なら聞いてくると思っているのだ。

「うん!聞きたい!!」

「そうこなくっちゃ!!」

この二人、怪異幽霊心霊現象が大好きな女子なのだ。

ほとんど毎日こんな風にして怪談話のようなものをしている。

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