記憶の奥の怪異
ドアどころか、部屋全体が教室ではなくどこか古さを感じる和室に変わっていた。

(何これ....一体どういう.......)

「?」

一瞬、視界の端に桜の花びらが見えた。

窓の外を見ると________









「................え?」



窓の外に広がっていたのは校庭のグラウンドでも、光を放つ街並みでもなく....

「なに..........これ.......」

古き良き和を感じる街にある提灯や行灯に照らされた川と、舞い落ちる桜の花びら。

そしてゆっくりと真っ直ぐ進む私がいてるこの建物。

(川が下にある....つまり学校は船にでも変わったっていうの?)
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