星空とミルクティー
 真雪がいつもの定位置に座ってテレビを見ながら笑っている。見慣れた光景にほっとする。

あれから、あたしが着替え終わったとほぼ同時に真雪が戻ってきた。

 その隣に腰を下ろしてテーブルのコンビニ袋から新しく缶ビールを取り出す。
開けようとしたところで遮られた。



「汐、風呂入らないの?」

「あ、いや、入る……」

「飲む前に入ってきなー」

「……う、うん」



 言われた通りにタオルの準備をして、いそいそと浴室に引っ込む。


 ……いつもと変わらないんだけど。


 泣き顔を見られてから、絶対何か言われると思ったのに、昨日までの真雪と変わらない。

普通に笑いながらテレビ見てるし。


 意識、されてないんだろうか……。
だとしたら結構悲しい……。

はっきり好きって言わなきゃ伝わらないのか?
あぁ、でも負け戦はしたくない……。



 熱いシャワーをかぶりながら、頭を壁に打ち付ける。

 可愛げと素直さが欲しい。
そうなってくると、もう性格をガラッと入れ替えないとダメかもしれない……。

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