契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
でも今は大吾さんの答えを待つしかないと、じっと彼を見つめる。私から目線をはずしひとつずつ時計を見た大吾さんは、その口をやっと割った。
「ここにある時計はこの店のオーナー夫婦が、世界中を旅して見つけた時計だそうだ。そして日本に持ち帰ったとき、普通なら時計の針を日本の時刻に合わせるがあえてそれをしなかった。すべての時計の時間を違え、今の本当の時間がわからないようにするためだ」
「今の本当の時間をわからないように……」
どうしてそんなことをする必要があるのか、考えれば考えるほどわからなくなって、大きな柱時計に目を向けた。
するとテーブルの上に何気なく置いていた左手に、大吾さんの右手が重なる。不意なことに驚いて目を戻すと、穏やかな表情をした大吾さんの目と交わった。
「ここにある時計には、ここで食事を楽しむ間は時間に捉われず、ゆっくりとした時を過ごしてほしい──そんなオーナー夫婦の願いが込められているんだ」
「ここにある時計はこの店のオーナー夫婦が、世界中を旅して見つけた時計だそうだ。そして日本に持ち帰ったとき、普通なら時計の針を日本の時刻に合わせるがあえてそれをしなかった。すべての時計の時間を違え、今の本当の時間がわからないようにするためだ」
「今の本当の時間をわからないように……」
どうしてそんなことをする必要があるのか、考えれば考えるほどわからなくなって、大きな柱時計に目を向けた。
するとテーブルの上に何気なく置いていた左手に、大吾さんの右手が重なる。不意なことに驚いて目を戻すと、穏やかな表情をした大吾さんの目と交わった。
「ここにある時計には、ここで食事を楽しむ間は時間に捉われず、ゆっくりとした時を過ごしてほしい──そんなオーナー夫婦の願いが込められているんだ」