契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
大吾さんがどんな顔をしているのか気になって、窺うようにちろりと視線を上げてみる。思った通り、やれやれと言わんばかりの表情をしていて一気にテンションが下がって落ちこんでしまう。
「なんて顔をしているんだ。ちゃんと顔を上げろ」
すっと伸びてきた手に顎を捉えられ、クイと上に向かされる。恥ずかしげに視線を逸らすと、ふっと鼻で笑われてしまう。
「八重は何か勘違いしてないか? 俺は妻になった女性と酒を飲む日を、心待ちにしていたんだ。いや違うな、妻になった八重と酒を飲む日を楽しみにしていたんだと思う」
「私とですか?」
大吾さんの言葉に、ゆっくりと視線を戻す。まるで黒曜石のような真っ黒な瞳が私を見つめていて、それは冗談を言っているようには見えない。
「俺は酒造会社の社長だぞ。雨夜の月は俺も商品開発に携わったから、思い入れもひとしおだ。だからこそ、八重と一緒に飲みたいと思っている」
そう言いながら大吾さんは顎を掴んでいた手をすべるように動かし、私の右頬を包み込む。優しく微笑む彼にほだされて、その大きな手のひらに甘えるように頬をすり寄せた。
「私が相手で、いいんでしょうか?」
「なんて顔をしているんだ。ちゃんと顔を上げろ」
すっと伸びてきた手に顎を捉えられ、クイと上に向かされる。恥ずかしげに視線を逸らすと、ふっと鼻で笑われてしまう。
「八重は何か勘違いしてないか? 俺は妻になった女性と酒を飲む日を、心待ちにしていたんだ。いや違うな、妻になった八重と酒を飲む日を楽しみにしていたんだと思う」
「私とですか?」
大吾さんの言葉に、ゆっくりと視線を戻す。まるで黒曜石のような真っ黒な瞳が私を見つめていて、それは冗談を言っているようには見えない。
「俺は酒造会社の社長だぞ。雨夜の月は俺も商品開発に携わったから、思い入れもひとしおだ。だからこそ、八重と一緒に飲みたいと思っている」
そう言いながら大吾さんは顎を掴んでいた手をすべるように動かし、私の右頬を包み込む。優しく微笑む彼にほだされて、その大きな手のひらに甘えるように頬をすり寄せた。
「私が相手で、いいんでしょうか?」