契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
急なことで、まだ頭の中が整理できていない。母はちゃんと話せばわかってくれると思うけれど、父はそう簡単にはいかない。それがわかっているだけに相当気が重い。胃まで痛くなってきた。今すぐここから逃げ出したいくらいだ。
それでも無情にも時間は進み、御苑さんに案内されて父と母が部屋にやって来た。
「八重。こんな高そうな部屋、本当によかったの?」
母は「こんなホテルのスイートに入るなんて、もう一生ないから」と、部屋の中をうろうろ見て回る。最後に見た寝室からひょっこりと顔を出すあたり、興奮気味だとすぐわかった。
でも父は、母とは正反対。ソファに座る表情は硬く、イライラしているのだろうか左足をずっと小刻みに動かしたまま。こんな週初めの平日に一緒に来るということは、メールの内容がよほど気に入らなかったと見える。
私の目の前に座り眉根を寄せて、ムスッとしているのがいい証拠だ。
「ねえ八重。どうしていきなり社長さんと結婚なの? いつから付き合ってたの? 前にお付き合いしてるって聞いた人は、同じ会社の同僚とか言ってなかった? あなたもしかして過ちを……まさか、赤ちゃんができたとか言うんじゃないでしょうね?」
それでも無情にも時間は進み、御苑さんに案内されて父と母が部屋にやって来た。
「八重。こんな高そうな部屋、本当によかったの?」
母は「こんなホテルのスイートに入るなんて、もう一生ないから」と、部屋の中をうろうろ見て回る。最後に見た寝室からひょっこりと顔を出すあたり、興奮気味だとすぐわかった。
でも父は、母とは正反対。ソファに座る表情は硬く、イライラしているのだろうか左足をずっと小刻みに動かしたまま。こんな週初めの平日に一緒に来るということは、メールの内容がよほど気に入らなかったと見える。
私の目の前に座り眉根を寄せて、ムスッとしているのがいい証拠だ。
「ねえ八重。どうしていきなり社長さんと結婚なの? いつから付き合ってたの? 前にお付き合いしてるって聞いた人は、同じ会社の同僚とか言ってなかった? あなたもしかして過ちを……まさか、赤ちゃんができたとか言うんじゃないでしょうね?」