契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
母の怒涛の質問責めと突拍子もない妄想に座っていた身体を浮かせると、テーブルに手をついてグッと詰め寄る。
「ち、違うから! それは本当に、天に誓ってないから!」
まさかいきなり娘の妊娠を疑うとか、馬鹿も休み休み言ってほしい。まあね、突然の結婚報告で戸惑わせているのは申し訳ないけれど、そこは信用してほしかった。
なんて、大吾さんと初めて会った日に寝てしまった、私がなにを言っても信憑性に欠けるけれど……。
でもそこは一旦置いておくとして。
いまだに一度も口を開かず、ムスッとしたままの父に向き直る。ふうと小さく息を吐いて心を落ち着かせると、まっすぐ父を見た。
「お父さん。なんかいろいろ報告が遅くなったけど、結婚──」
「許さん」
「え、なに? ねえ、声が小さくてよく聞こえない」
「結婚なんて、許さないと言ったんだ」
少し声を大きくした父が、普段と変わらない口調でそう言い放つ。怒鳴られるとばかり思っていたのに、嵐の前の静けさというのだろうか感情を押し殺しているのか、やけに冷静で逆に怖い。でも言っている内容は、決して喜ばしいものではなかった。
「ち、違うから! それは本当に、天に誓ってないから!」
まさかいきなり娘の妊娠を疑うとか、馬鹿も休み休み言ってほしい。まあね、突然の結婚報告で戸惑わせているのは申し訳ないけれど、そこは信用してほしかった。
なんて、大吾さんと初めて会った日に寝てしまった、私がなにを言っても信憑性に欠けるけれど……。
でもそこは一旦置いておくとして。
いまだに一度も口を開かず、ムスッとしたままの父に向き直る。ふうと小さく息を吐いて心を落ち着かせると、まっすぐ父を見た。
「お父さん。なんかいろいろ報告が遅くなったけど、結婚──」
「許さん」
「え、なに? ねえ、声が小さくてよく聞こえない」
「結婚なんて、許さないと言ったんだ」
少し声を大きくした父が、普段と変わらない口調でそう言い放つ。怒鳴られるとばかり思っていたのに、嵐の前の静けさというのだろうか感情を押し殺しているのか、やけに冷静で逆に怖い。でも言っている内容は、決して喜ばしいものではなかった。