一夜の奇跡は真実の愛を灯す～副社長の甘い誘惑に溺れて～

次の日は、サッカー教室だった。


重たい気持ちを引きづって練習場に行ったら、翔吾がお母さんと一緒に立っていた。


『この間は…大変失礼しました。本当に…恥ずかしいです。私…どうかしてました。水瀬さんも…陶芸教室を辞められて…申し訳ないことをしました。本当に…すみませんでした。翔吾のことどうぞよろしくお願い致します』


頭を深く下げて謝る山科さん。


『お母さん。翔吾君のことは任せて下さい。もう…何も気にすることはないですよ。わざわざ…ありがとうございました』


気の利いたこと…何も言えなかった。


俺は、翔吾と一緒に練習場に入った。


『ねえ、大和先生。あれからね、ママ、少しは元気になったよ。パパが…ママをいじめてママは元気を失くしたんだ。ママがもっと元気になるように僕がしっかりしなきゃね。いつか…大和先生か工藤先生がパパになってくれたらいいな。それまでは僕がママを守る』