一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『副社長はね。周りに寄って来るお金目当ての女性達に嫌気が差してるのよ。だから、もう数年は誰とも付き合ってない。あんなイケメンなのに、すごくもったいないわよね。そしたら、あなたが現れた…副社長は何も言わないけど…きっと、あなたに何かを感じてるのよね…そう、それは…』


波山さん、その先は…


言わなかった。


紅月さん、私に…何を感じてるの?


連絡くれても、仕事や体調以外のことは何も言わないから…


どうしてこんなに優しくしてくれるのか、本当の気持ちがわからないままで…


『まあ、とにかく、今は仕事頑張りましょう』


『はい、すみませんでした。プライベートなこと聞いてしまって…でも、私…いろいろ希望が湧いて来ました。ありがとうございます』


波山さんの言葉には、相手を惹き付ける力がある。


勇気や希望を与えられる人なんだ。


『気にしないで。ねえ、それより、水瀬ちゃんの趣味は何なの?水瀬ちゃんみたいな美人さんなら、きっとオシャレなことなんでしょうね』
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