一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
って、そう言ってはぐらかしてしまった。


龍聖君、輝いてて眩し過ぎて、私には…


いつも遠く見えてた。


あの頃、今以上に自分に自信がなくて、ちょっと恋愛とか重荷に感じてたのかも…


嫌われたらとか、フラれたらとか…


不安になるのが嫌だった?


結局、私は龍聖君と付き合うことはなく、だけど、龍聖君も卒業までは彼女をつくらず、私とは適度な距離を保って仲良くしてくれた。


呆気なく卒業して、その頃の龍聖君の気持ちは何もわからないまま…


今に至ってた。


今日思いがけず出会って、龍聖君と彼女を見て、新しい恋してるんだなって…


複雑な気持ちになった。


もしあの時、私達が付き合ってたら…どうなってたんだろう?


って…


本当に、今さらだよね。


とっても可愛くて、ザ女の子って感じの人だったな…龍聖君の彼女。


嬉しいだろうな、あんな素敵な彼女が出来て。
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