一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
いろいろ考えながら用事を済ませ、お風呂にも入って、スマホを見ながら温かいミルクティーを飲んだ。


私って…


今、誰が好きなんだろう?


あんなことがあったけど、特に告白もされないままの麗央さん…


いつも優しい工藤先生…


そして、偶然再会した龍聖君。


みんな…


嘘みたいにイケメンで、素敵で…


彼氏に浮気されてフラれるような女が、そんな男性達を気にするなんて…


厚かましいけど…


でも今は、ちょっと寂しくて、誰かにもたれかかりたい気持ちが正直ある…


本当、ダメダメ。


新しい仕事も頑張らなくちゃいけないし、フラフラしてちゃいけない。


波山さんについて、しっかり頑張っていかないと…


そう自分に喝を入れた時、スマホが鳴った。


『誰?』


画面を覗くと「大和 龍聖」とある。


『え?龍聖君?』


卒業以来、1度もかかって来なかった電話。


私は、恐る恐るスマホを耳に当てた。
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