センチメンタルナイト【完】
夕紀に真実を突きつけ失恋し弱っているところに透かさず入り込もうという、ズルい魂胆が無かったと言えばそれは嘘になる。
だがなんとなく、このことは夕紀に隠しておきたかった。
もしかしたら水前寺や木之本といった他の誰かを伝って情報を得てしまう可能性も無きにしも非ずだが、少なくとも俺の口から告げるのは気が引けたのだ。
「こんなもんかな。どう?鏡で後ろチェックしてみてよ」
「いいんじゃないか。相変わらずセンスあるな」
「ありがと!雑誌の見よう見まねしてみただけのわりに、我ながら上手くいったって思ってるよ。仁の髪質が良いお陰かな。初めて見た時から思ってたけど、ほんと綺麗な髪してるよねー。これで人毛ウィッグ作りたいくらいだよ」
床に落ちた髪の毛を拾って面白いことを言いだす夕紀。
鏡と向き合えば、一見誰だと言いたくなるほど短髪になった自分が映っていた。
こんなに短くしたの小学生以来じゃないだろうか。
とは言え、世間一般でこれを短髪呼びするのかは微妙なラインだ。
だがなんとなく、このことは夕紀に隠しておきたかった。
もしかしたら水前寺や木之本といった他の誰かを伝って情報を得てしまう可能性も無きにしも非ずだが、少なくとも俺の口から告げるのは気が引けたのだ。
「こんなもんかな。どう?鏡で後ろチェックしてみてよ」
「いいんじゃないか。相変わらずセンスあるな」
「ありがと!雑誌の見よう見まねしてみただけのわりに、我ながら上手くいったって思ってるよ。仁の髪質が良いお陰かな。初めて見た時から思ってたけど、ほんと綺麗な髪してるよねー。これで人毛ウィッグ作りたいくらいだよ」
床に落ちた髪の毛を拾って面白いことを言いだす夕紀。
鏡と向き合えば、一見誰だと言いたくなるほど短髪になった自分が映っていた。
こんなに短くしたの小学生以来じゃないだろうか。
とは言え、世間一般でこれを短髪呼びするのかは微妙なラインだ。