センチメンタルナイト【完】
ただ、俺もらしくもなく雰囲気に酔っていたのかもしれない。
なんだか馬鹿になりたいというか、思い切って何かをしたい気分にさせられていた。

そんなことを考えていた時に二次会がお開きになったものだから、現在煙草を吹かしている俺の視線の先に、ベッドに横たわった夕紀がいるのかもしれない。
頬を叩いても唸るだけで、とてもじゃないが一人では歩けそうにない夕紀に肩を貸し、近場にタクシーを呼びみんなに別れを告げて、本当は家に送るべきかと考えあぐねたが、夜も更けていたうえに本人がまともに話せる状態じゃないので、結局一緒に俺のマンションに連れてきて来て今に至る。
どうせ既に寝ているだけだから一晩泊めるくらいなんの差し支えも無いし、俺もさっさとソファーで寝るとでもするか。

それにしても無防備だ。これが俺じゃなければ、例えば木之本とかだったら間違いなく襲っているんじゃないかというほどに隙だらけだ。
寝ているのだから当然だが。
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